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雑記

しくじり先生

就活のしくじり

自分は、普通に小中高と勉強し、そこそこの有名大学に入りました。

就活をする際に、

銀行員である両親からは、

「公務員か、大企業に入りなさい。我が家はみんな大企業だし、大企業に入って安定を手にしなさい。中小企業は風が吹けば倒れるレベル。」

と、帝国データバンクや日経の株の格付けランキングのデータを元にしたdisりの圧を受け続けました。

めっちゃデータで殴ってくるやん、、、と感じましたね、ハイ。

ゴリゴリの銀行員による職業的懐疑攻撃を受けて、私の中で、ベンチャーや中小企業を受けるという選択肢が頭の中から消え失せました。

私は完成品のメーカーは人口が減少していて、商品価値もコモディティになるから、完成品ではなく、需要に合わせて柔軟にビジネスをできる化学メーカー、間接素材メーカー、軍事と絡みのある重工業メーカーなどを中心に就活をしていたのでした。

その頃、ゼミの周りの人も大企業の総合職、銀行にバンバン入って行ってるなか、自分は大企業の二次選考が通らなくて内定が取れないみたいな就活状況でした。

当時の自分は、大企業に受かるための勝ち筋が見えなかったり、本当にその仕事に興味があるのか?などと悩んで大企業の面接に身が入らなくなる…落ちるというのを繰り返して、なんだか「興味ない子に告って振られて人格否定される」みたいな気分でメンタルがキていました。

と言うのも、メーカーの総合職になって「部品の横流し」「帳簿の管理」「工場の稼働と部品の調達のスケジュール調整」みたいな伝書鳩みたいな仕事を何十年もやるというのにワクワク感を1ミリも感じなかったのです。人間関係、利害関係的な難しさのある仕事ではあるけど、左脳をゴリゴリ使ってロジックを組んで、上手くやった時に脳汁が出るような爽快感はなさそうな、地味な業務だなぁと、当時は思っていました。

その逆に、パソコンがあれば頭で無から価値を生み出せるというのが知的でイケてると思い、ITに興味を持ち始めるに至りました。

無から価値を生み出せる」と言いましたが、ここでの意味はどういうことかというと、「仕入れ、輸送」という物理的な準備をすることなく「電子的にサービスの準備と提供が完結する状態」を指しています。

そうやって、「親の言うこと」と、「自分の心の声」のせめぎあいで、価値観がフラフラして、結果は振るわない状態でした。

ITの大企業を受けても「資格無し」「ポートフォリオ無し」で面接に赴き、高専、工業高校出身の理系の短大生(ITと電気系の資格とポートフォリオ有り)、シンプルに情報系の理系、院卒とバトルして、キツい戦いをしました。

そして、なんとか辛うじてSES(システムエンジニアリングサービス)に入ってエンジニアになりました。無免許エンジニアを雇ってくれたことには、非常に感謝します。

就職を契機に、色んなことに挑戦するも軸がブレブレの大学生活に終止符を打つことになりました。

もし過去の自分に声を掛けるとしたら、

「『親が何と言おうが』本当に興味を持てることとは何なのか?」を、今までどういう時にテンションが上がったのかというエピソードを掘り起こしながら考えなさい。

良い子ちゃんは辞めろ

「人にどう言われたかを価値基準にするんじゃなく、自分の心を尊重しろ。」

「将来の自分なりの軸を考えてその業界に実際に飛び込んでみなさい。」

と、言いますね。

僕は反抗期なんて無い、大人しい、グレない、門限守る、聞き分けの良い、親や先生に言われたことを疑わずに何でも従う、という感じの、親曰く「育てやすい」子どもで、常に良い子にしていました。

でも、親の世代の「大企業にしがみつけば安泰」という神話はトヨタが「終身雇用を守るのは難しい」と述べていることから崩れているし、親の敷いたレールが自分の性格に合うのかは分からないというのがリアルです。

自分の幸せな状態は人から決められたり、与えられててなるものじゃなくて、自分で考え、判断してつくるものなので、大学生は自分の価値観を優先して、ワガママに興味のあることにハングリーに取り組むと良いんじゃないかと、私は思います。

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