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Fファクターとは|ブランドの信頼を高める4つの要因

Fファクターとはフィリップ・コトラーが提唱しているブランドの信頼を高めるための4つの要因を表す。

その4つの要因とは以下の通りだ。

Fファクター
Friends 友達
Families家族
FaceBook, YouTube fansFacebook, YouTubeのファン
Instagram, Twitter followersInstagram、Twitterのフォロワー

「FaceBook, YouTube fans」についてコトラー氏の「コトラーのマーケティング4.0」ではYouTubeには言及していなかったが、本稿においてはYoutubeの影響は無視できないと考え、追加することにした。

「Instagram, Twitter follower」 についても、コトラー氏の「コトラーのマーケティング4.0」ではInstagramには言及していなかったが、本稿においてはInstagramの影響は無視できないと考え、追加することにした。

従来は、企業からの一方的な「マーケティングコミュニケーション」を行うことが一般的であった。

マーケティングコミュニケーション」の具体例としては、

テレビCM、バナー広告、街で見かけるポスター広告、店舗における社員の接客といった、

企業から伝えたいことをダイレクトに伝える片方向のみの顧客へのリーチ手法を表す。

現代においては、企業による宣伝文句よりも「クチコミ」や、知り合いからの「推奨」の方従来の「マーケティングコミュニケーション」よりも影響力を強めている

なぜなら、

SNSの発達によって顧客同士のコミュニケーション活性化しており、

「企業の宣伝通りの品質が約束されているのか」や、「実際の使用感、体験の質」といった客観的な立場からの意見を容易に集めることができるからだ。

次に具体例について述べていく。

例えば、あなたがパソコンを買いたいと思っている顧客であるとして想像して欲しい。

パソコンというと「Mac」か「Windows」のどちらを使うのか?というところから話が始まるだろう。

熱心なApple信者は、「AirDrop」の革新的な利便性を挙げて、あなたをApple沼へと誘うだろう。

このような、あるブランドに対して好感度が非常に高い人は、会社が広告を打たなくても勝手に宣伝を行い、良さを伝えて新規購買者の獲得に貢献するのだ。

この具体例はつまり、見込み顧客の周りにいる身近で信頼関係のある他者(家族、友達)からの推奨が見込み顧客獲得に効果的であることを示している

次の例を挙げよう。

あなたが企業ブランディングのSNS担当者であると想像して欲しい。

おそらく、あなたの企業のSNSはファンもいれば、アンチもいるだろう。

例えば、マクドナルドについては「安くて美味しい」という人もいれば、「騒がしい人が多い」という手厳しい意見をいう人もいるだろう。

そこで、あなたのブランドのファンは、そのようなアンチコメントに対して擁護を行う。

つまり、マイナスな意見が出ると、それを盛り返すためにファンが評価の星の数を増やすような行動を起こし、その行動を通じて自らそのブランディングの良さを伝えてアンチからの影響を弱めるガーディアンのような役割をはたすのだ。

さらに、昨今話題になった「ワークマン+」の例を挙げよう。

ワークマンは、広告を一切打たずにあの盛況っぷりを実現した

その背景にあるのはワークマンを普段から愛用しているブロガー、YouTuberなどを手動で探し出して、目に留まった人にアプローチしてアンバサダーとなってもらう作戦だ。

クチコミによって一度店舗に訪れた顧客の予想を上回る品質から更なる顧客を獲得しているのだ。

このとき、アンバサダーからは「ここのチャックは要らない。全体的にもっとシンプルに」などと非常に辛口なコメントを貰うのだが、その意見を参考にすることで、女性のソロキャンプ市場などでも快進撃を続けている。

つまり、従来片方向のみの「マーケティングコミュニケーション」を脱して、ファンからの意見に耳を傾ける「双方向のアプローチ」で新商品の開発に取り組んでいるのだ。

最後の例としては、

Instagramのタグ付けを辿る「タグル」という使い方が挙げられる。

最近のInstagramの利用者の使用方法は、単に映える写真を友人の間で共有する使い方から、「場所+キーワード(神戸 カフェ)」のような条件で「タグ付け」された情報を検索して実際の雰囲気を写真で確認するツールとして変容している。

Instagramで優良な投稿を続けているInstagramerの投稿を見て実店舗へ向かったり、商品をネットで購入する動きも近年ではよく見られる。このような動きは、ビジュアルを重視するB to Cの分野において顕著だ。

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